北海道外キ連から 2013年活動報告

1.2013年度 北海道キャラバン「差別を問い、人権を考える講演会」
日程:8月26日~27日
会場:日本キリスト教団旭川豊岡教会、日本キリスト教団留萌宮園教会
講師:林炳澤さん(イム・ピョンテク/日本の戦後責任を清算するため行動する北海道の会共同代表)
テーマ:「在日外国人をとりまく今、共生を求めて」

「ヘイトスピーチ」の背後にある日本人の意識と、在日外国人を取り巻く日本社会の状況を確認すると共に、「外国人住民基本法」制定の意義について、地域教会の方々や、地域で人権課題について取り組んでおられる方々と、共に学び連携した。

また、例年キャラバンでは、現地学習を位置づけているが、今年は、「東アジアの平和のためのワークショップ」によって朝鮮人強制連行犠牲者遺骨発掘の取り組みが行われた、江御(えおろし)発電所、東川遊水地等の諸現場にて学習した。

2.第5回「青年の旅」にWさんを派遣

3.内部学習会の継続

「改悪・入管法」や「ヘイトスピーチ」の問題点などについて、また「外国人住民基本法」の意義を、多くの人に伝える方法と言葉について、事務局メンバー自身による内部学習を継続した。

4.被災外国人の証言を聞く会
2014年の年頭(1月14日)に開催予定の「東日本大震災 被災外国人の証言を聞く会」開催準備に取り組んでいる。

5.参画・連携
下記の諸団体・活動に参画・連携した。
・日本の戦後責任を清算するため行動する北海道の会
・強制連行・強制労働犠牲者を考える北海道フォーラム
・札幌キリスト教連合会 在日韓国人・朝鮮人との共生をめざす委員会
・戦後60年北海道共同行動実行委員会 8・15集会、12・8集会

関東外キ連から 2013年活動報告

2013年の関東外キ連の独自の活動は、とくに取り立てて報告することはありませんが、一人ひとりの働きは、それぞれの関わりの中で、例えば教派や教団、外キ協事務局、NCCの関係委員会などにおいて、続けられています。そのような個々の情報を結び、ネットワークとしていくのが、また外キ連の活動でもあるのですが、そのような働きもできずに経過した1年でもありました。それは次年度の課題になるはずです。

少々個人的になりますが、地方の小都市で市民運動に培われてきた者には、東京という広がりの中では、人的なつながりにおいて、また多種多様な運動の中で、どこから考え始めればよいのか、戸惑うばかりです。しかし問題がないわけではありません。市民生活の身近な足元で恒常的に起こっている言われのない外国人差別があります。

私自身、1970年代、韓国で起こっていた独裁政権に対する民主化闘争に関心を奪われていましたが、80年代になって在日外国人たちの指紋押捺拒否運動に接し、目が開かれていった者です。市役所の外国人登録の事務手続きに、求められて何度か立ち会ったことがあります。日本人が伴うだけで、窓口の対応がまったく違うというのです。不安気に指紋押捺を辞退する母娘の姿は、まさに「石が叫びだす」(ルカ19:40)行為としか言いようのないものでした。そこにただ茫然と立つしかなかったことを思い起こします。指紋押捺を拒否するということは、在日にとってはこの国で今後生活できるかどうかをかけての決断と行動です。本来ならば、在日の人びとに強いている差別の意識や構造は日本人の責任であり、たたかうべき当事者は私たち日本人であるはずです。後日、そのことで、いくつかの右翼団体の脅迫を受けましたが、それは今日のヘイトスピーチと全く変わらないものでした。1980年代に始まった関東外キ連の原点も、私たちの身近なところにあったはずです。

関東外キ連は、昨年に引き続いて、外キ協が主催する青年の旅に一人の青年を支援することができました。その報告会が、11月、東京西早稲田の早稲田奉仕園で行なわれました。関東に在住する参加者たちが、旅で得てきたものを熱く語ってくれました。この5年も続けられている企画の特徴は、植民地時代の遺跡である北九州から始まり、韓国を往復し、またそこに戻ってくるというものです。つまり、在日の原点から歴史をたどり、またそこに帰結するというテーマです。それは単なる研修旅行とは異なります。しかも参加者は、日本人と在日の若者たちです。そこに大きな意味があると感じました。外キ連や外キ協が掲げ、またこだわってきたテーマは、今後も続いていくのだと深く感じました。時が変わり、人も変わり、運動の形も変わっても、このテーマはあり続くということ。これは聖書が語りかける問題であり、また宣教の課題であると痛感しました。青年たちの存在と活躍を目にしながら、なにか希望を与えられる一年でした。

以上、外キ連の報告にならず、個人的な感想になってしまいましたが、祈りと献金で支えてくださった関東外キ連のお一人おひとりに感謝し、新年度も共に歩んでくださるようにお願いし、筆をおきます。

神奈川外キ連から 2013年活動報告

1.神奈川外キ連2013年/第18回総会
日時:3月9日/参加者:22名/場所:在日大韓基督教会川崎教会
報告「外国籍市民の現在」……外国籍家族の在留特別許可の取り組み、教会敷地内での外国籍市民逮捕事件。
神奈川外キ連の2013年活動方針と計画……◆外国人住民基本法(案)に継続的にかかわり、署名・学習・見学などの活動を行なう。◆平等社会を勝ちとるために他団体との連携を深め広げる。特に横浜で外国籍住民の生活支援を行なっている信愛塾の支援をする。◆未来世代に働きかけて、未来の運動主体を養うために、具体的な工夫をする。◆外キ協等の活動に協力・参加する。◆事務局の活動を強化し、参加者を多方面から求める。

2.神奈川の渡日者の足跡を訪ねるツアー
第18回 横須賀中央駅周辺の足跡を訪ねる
日時:5月6日/参加者:21名

ヴェルニー公園から臨む横須賀海軍工廠跡地(現米軍基地)の半島には115カ所、合計全長26キロもの地下壕がある。JR横須賀駅から見える2キロ以上のトンネルは、横須賀線の延長工事で掘られた。当時の海軍共済組合病院の裏には1,645mの地下壕があり、これらの工事には何千人もの朝鮮出身労働者が携わった。良長院の「横須賀海軍建築部請負工事殉職者弔魂碑」には51人の朝鮮出身者の名前が刻まれている。これらを見学後、在日大韓横須賀教会でまとめと交わりの時をもった。

3.外国人住民基本法2013キャンペーン神奈川
①「よこはま国際フォーラム2013」に参加
日時:2月9日/場所:JACA横浜/セミナー「日本に住む外国籍市民の現在」……20年前に来日したミャンマー(ビルマ)カチン族出身の女性から話を聞く。参加者:36名。

②「横浜国際フェスタ2013」に参加
日時:10月19~20日/場所:象の鼻パーク/ブース展示、信愛塾支援のためのパンフレット配布、共生のいしずえ献金のための販売活動を行なう。

4.朝鮮学校補助金カット問題
神奈川県知事は、2月12日の北朝鮮による核実験に対して、翌日、これまで県内の朝鮮学校に支給してきた補助金を2013年度予算案に計上しない方針を、突然表明した。これに対し神奈川外キ連を含む86団体が、「神奈川県知事による朝鮮学園に対する補助金の予算不計上に抗議し、撤回を求める県民会議」として声明を発表し、シンポジウムや署名などの活動を行なった。しかし10月には横浜市長が、12月には川崎市長までが、朝鮮学校に支給してきた補助金のカットを表明した。神奈川外キ連はこの問題をニュースレター等で知らせ、また朝鮮学園を支援するムジゲタリ基金の協力を呼びかけている。

5.ニュースレターの発行
約500の教会と支援者、各地外キ連に送付。
<第49便(2月)>被災外国籍住民の現在、外キ連の年間活動報告ほか。
<第50便(4月)>神奈川朝鮮学園への補助金の継続を求める、ほか。
<第51便(8月)>朝鮮学校の民族教育の歴史と補助金問題ほか。
<号外(11月)>ムジゲタリ基金にご協力を!

6.その他
①神奈川外キ連ブログ
http://blog.livedoor.jp/kanagawagaikiren/
②外キ協・青年の旅に1名派遣。
③日本基督教団神奈川教区社会委員会の「教区平和フェスタ」にブース参加/日時:3月20日/参加者:約100名/場所:日本基督教団二宮教会
④「平和を願い記憶しよう八月十五日」……日時:8月16日/場所:エポック中原/第1部「戦争体験を語りつぐ朗読劇」、第2部「元衛生兵の証言」
⑤外国人市民との共生社会をめざす神奈川連絡会議に参加。
 

関西外キ連から 2013年活動報告

外国人との共生をめざす関西キリスト教代表者会議(代表者会議)
外国人との共生をめざす関西キリスト教連絡協議会(関西外キ連)

関西外キ連は毎月、関西代表者会議は2カ月に1回定例会を持ち活動を続けてきました。東北の被災者、原発事故による放射能におびえる人びとのことを祈りの中で覚えつつ、私たちに課せられた改定入管法との取り組みや、ヘイトスピーチに表われる日本社会の排外主義の高まりに関心を寄せた1年でした。

◆3・11東日本大震災2周年「追悼と慰めと新生を祈る集い」
3月11日、日本聖公会大阪城南キリスト教会において、標題の祈祷礼拝を持ちました。これは2012年3月11日に震災1年を記念して行なわれた祈祷礼拝に続くものでした。参加者は約80名と少なかったものの、向井希夫牧師(日本基督教団大阪教区議長)のメッセージと、2013年の外キ協全国集会で東北の外国人被災者に現状について報告してくださった李善姫さん(東北大学法学研究科GCOEフェロー)の講演をとおして、被災地における多民族・多文化共生の課題を共有することができました。集会の席上献金は、外キ協の外国人被災者支援活動に捧げました。

◆「国際協力の日-2013」
毎年5月の第三日曜日に行なっている「国際協力の日」は、2013年も5月19日に開催しました。例年は越中公園で行なっていましたが、雨のため、カトリック聖マリア大聖堂で、さまざまな国の文化が披露され、駐車場に作ったテント張りの特設会場で飲食物や民芸品などのオープンマーケットが催されるという変則的な形で行なわざるを得ませんでした。3000人を超える参加者は、悪天候にもかかわらず文化交流がもたらす豊かさを共有することができたと思います。

「国際協力の日」は、5月開催がさまざまな教会行事と重なることが多いため、2014年からは10月の第三日曜日に開催されることになりました。

◆改定入管法との取り組み
関西外キ連、関西代表者会議を構成する各教派・団体で改定入管法の持つ問題性について学習会や講演会が数多く持たれました。関西外キ連はそれぞれの集会に講師を派遣するなど積極的に関わってきました。

また、「外国人住民基本法」制定運動についても取り組みを行ないましたが、新たな運動展開を成し得ず壁にぶつかっている状況といえます。この点については、外キ協、各地外キ連とも協議していく中で、運動の方向性を出せていければと願っています。

◆神戸フォーラム
6月15~16日、神戸の甲南大学岡本キャンパスで「第9回移住労働者と連帯する全国フォーラム・神戸」が行なわれました。兵庫県を中心とするNGO団体が実行委員会を組織して行なわれたものです。この集会にも外キ協、関西外キ連に関係する人たちがさまざまな形で参加していました。この集会をとおして、日本社会には外国人をめぐるさまざまな課題がありますが、それらの問題とかかわりを持つ多くの団体、人びとがいることを知ることができ、希望を与えられました。

関西外キ連、関西代表者会議は今後とも全国の仲間と手を携え、外国人被災者支援、改定入管法抜本改正、排外主義の克服に向けた取り組みを進めていきたいと思っています。

広島外キ連から 2013年活動報告

世話人/事務局会を7回開催して活動の企画と運営を行なった。7月末~8月初旬での「青年の旅」参加は、広島では時期的に派遣者を探すのが困難であった。

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昨年からの懸案であった「外国人住民基本法の制定を求める全国キャンペーン」を10月27日に開催することができた。

カトリック呉教会に集う呉カトリックコミュニティのフィリピン出身者20人と日本人13人の参加で、第1部礼拝:讃美と研修生による証し、第2部:手作り料理を囲んで交流の時。呉クリスチャンコミュニティ、カトリック呉教会、在日大韓基督教会広島教会女性会の方々によるお手製のケーキや、餅米でできた祝祭用のお菓子、飲み物をいただきながら、自己紹介をしあい、歓談した。研修生レモンシトさんは、規律が厳しい日本での生活で日常的に大変だが、祖国フィリピンの国際的地位の向上と愛する家族が安定した将来をおくれることを夢みて頑張っていることを切々と訴えられた。今後、広島外キ連としてどのようにこの交流を活かしていくのか、考えなければならない。

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改定入管法が施行されて1年になるが、その影響についてまだ十分把握できていない。

通年活動として「外国人住民基本法」の制定を求める国会請願署名の呼びかけを行なっている。

その他の協力活動として、以下、箇条書きにする。

*第12 回「広島の『在日』を考える集会」実行委員会・集会(6月19日)に参加協力。

*廿日市市の市民活動グループ「ええじゃん(Asian)」がFMはつかいちで生活情報を提供していた「多言語放送」は4月末で中止となった。「ええじゃん」は厚労省の助成事業「よりそいホットライン」(0120-279-338)を週1回担当している。また、第3回「避難所体験会inはつかいち」が9月に開催され、その経験が広がって2014年2月13日には広島市でも同様の取り組みが予定されている。

*西松安野友好基金和解事業の一環である「中国人受難者を追悼し平和と友好を祈念する集い」が10月19日に開催され、土井が世話人として参加。強制連行・労働・原爆被爆者遺族を招いての追悼・交流事業は第6回目でこれが最後となるが、碑前での追悼事業は今後も継承される。この事業を通して築かれた日中市民の友好関係が、国家レベルでの緊張関係が続く中で特に重要なものとなると思う。

*日本軍「慰安婦」問題解決ひろしまネットワークが開催する学習会や、毎月1回の街頭行動の企画・実施を担っている。

*広島平和記念資料館の展示内容が再検討されているなかで、「韓国の原爆被害者を救援する市民の会」からの呼びかけで、「アジアの視点から原爆資料館展示を考える」集会が12月7日に開催されたが、その実行委員会に参加した。

*2014年2月22日、広島YMCA国際文化センターで朴壽南監督ドキュメンタリー映画「ぬちがふぅ(命果報)―玉砕場からの証言」が上映されるが、その実行委員会に加わっている。

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広島外キ連には在日大韓基督教会広島教会、カトリック正義と平和広島協議会、日本基督教団西中国教区広島西分区、および広島YWCAが団体として参加している。

九州・山口外キ連から 2013年活動報告

1.定例祈祷会・学習会
日時:毎月第3木曜日19~21時
場所:西南KCC
参加者:3~4人(日本基督教団、在日大韓基督教会、バプテスト連盟、その他)

<奨励者/学習(報告者)>
・2月14日、川本良明
・3月21日、朱文洪/『第27回外キ協全国集会資料集』p.28~31(川本)
・4月18日、李圭哲/同上p.32~37(金)
・5月16日、伊津見七生子/同上p.62~65(朱)
・6月30日、外国人住民基本法制定キャラバンin福岡地区
・7月18日、川本良明
・8月1日、外キ協「青年の旅」迎えて交流会
・9月19日、金貞子/同上p.66~69(李)
・10月17~18日、ミンドレ交流会と講演と現場研修会
・11月21日、黄仁坤/同上p.70~71(伊津見)
・12月26日、望年会

2.諸集会
1月15日、韓国キリスト教平和センターによる平和紀行研修:講演と現地研修
1月23日、東日本被災地現地訪問研修
1月24~26日、仙台での外キ協全国協議会・全国集会に代表派遣
2月11日、2・11集会(崔昌華記念北九州人権集会と日本基督教団九州教区ヤスクニ・人権委員会の共催)
2月17日、「改定入管法」抗議集会(教団九州教区と在日大韓西南地方会の共同)
3月24~27日、「NO MORE 倭乱in釜山・晋州」
6月27~28日、外キ協運営委員会に代表派遣
6月30日、外国人住民基本法制定キャラバン in 在日大韓基督教会福岡中央教会
7月30日、プルンクム高等学校より7名、苦難の現場研修と交流会
8月1~2日、「青年の旅」交流会と現場研修案内
9月15日、第24回小田山墓地追悼集会
12月3~5日、福井県敦賀市常宮神社訪問(朝鮮鐘問題)
※第5水曜日、「日本軍慰安婦」問題解決のために行動する会の北九州水曜デモに参加

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