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関東外キ連から●2013年活動報告


 2013年の関東外キ連の独自の活動は、とくに取り立てて報告することはありませんが、一人ひとりの働きは、それぞれの関わりの中で、例えば教派や教団、外キ協事務局、NCCの関係委員会などにおいて、続けられています。そのような個々の情報を結び、ネットワークとしていくのが、また外キ連の活動でもあるのですが、そのような働きもできずに経過した1年でもありました。それは次年度の課題になるはずです。



少々個人的になりますが、地方の小都市で市民運動に培われてきた者には、東京という広がりの中では、人的なつながりにおいて、また多種多様な運動の中で、どこから考え始めればよいのか、戸惑うばかりです。しかし問題がないわけではありません。市民生活の身近な足元で恒常的に起こっている言われのない外国人差別があります。


私自身、1970年代、韓国で起こっていた独裁政権に対する民主化闘争に関心を奪われていましたが、80年代になって在日外国人たちの指紋押捺拒否運動に接し、目が開かれていった者です。市役所の外国人登録の事務手続きに、求められて何度か立ち会ったことがあります。日本人が伴うだけで、窓口の対応がまったく違うというのです。不安気に指紋押捺を辞退する母娘の姿は、まさに「石が叫びだす」(ルカ1940)行為としか言いようのないものでした。そこにただ茫然と立つしかなかったことを思い起こします。指紋押捺を拒否するということは、在日にとってはこの国で今後生活できるかどうかをかけての決断と行動です。本来ならば、在日の人びとに強いている差別の意識や構造は日本人の責任であり、たたかうべき当事者は私たち日本人であるはずです。後日、そのことで、いくつかの右翼団体の脅迫を受けましたが、それは今日のヘイトスピーチと全く変わらないものでした。1980年代に始まった関東外キ連の原点も、私たちの身近なところにあったはずです。


関東外キ連は、昨年に引き続いて、外キ協が主催する青年の旅に一人の青年を支援することができました。その報告会が、11月、東京西早稲田の早稲田奉仕園で行なわれました。関東に在住する参加者たちが、旅で得てきたものを熱く語ってくれました。この5年も続けられている企画の特徴は、植民地時代の遺跡である北九州から始まり、韓国を往復し、またそこに戻ってくるというものです。つまり、在日の原点から歴史をたどり、またそこに帰結するというテーマです。それは単なる研修旅行とは異なります。しかも参加者は、日本人と在日の若者たちです。そこに大きな意味があると感じました。外キ連や外キ協が掲げ、またこだわってきたテーマは、今後も続いていくのだと深く感じました。時が変わり、人も変わり、運動の形も変わっても、このテーマはあり続くということ。これは聖書が語りかける問題であり、また宣教の課題であると痛感しました。青年たちの存在と活躍を目にしながら、なにか希望を与えられる一年でした。


以上、外キ連の報告にならず、個人的な感想になってしまいましたが、祈りと献金で支えてくださった関東外キ連のお一人おひとりに感謝し、新年度も共に歩んでくださるようにお願いし、筆をおきます。


 

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